2025年、キャンプシーンの新しい波として注目を集めているのが「テントサウナ×川キャンプ」。
自然の中で火を焚き、蒸気を浴び、川で身体を冷ます——そんな“ととのう体験”が、キャンプ好きの間で急速に広がっています。
アウトドアギアやキャンプスタイルが多様化する中、テントサウナは「癒し」「非日常」「SNS映え」の三拍子を兼ね備えた存在として人気上昇中。
この記事では、テントサウナがなぜブームになっているのか、そして実際に導入・体験する際のポイントをまとめていきます。
なぜ“テントサウナ×川キャンプ”が流行しているのか
テントサウナは、もともと北欧で生まれたアウトドアサウナ文化。
それが日本でも、キャンプ場やグランピング施設に導入され、ここ数年で一気に市民権を得ました。
特に「川との組み合わせ」は、自然の冷却力を活かした究極の外気浴スタイルとして人気。 サウナでしっかり温まり、川で一気にクールダウンするあの爽快感は、一度味わうと忘れられません。
- コロナ禍以降、“癒し”や“セルフケア”への関心が高まった
- サウナブームがアウトドア層にも広がった
- SNSで“ととのう瞬間”の映像がバズりやすい
正直、ChiRi的には「焚き火を囲んで無言で過ごす時間」に近い感覚だと思う。 火と水、静けさと熱。
ロックフェスの熱狂とは逆ベクトルだけど“自然のグルーヴ”を感じるのはどこか似ている。
テントサウナの構造と仕組みをざっくり解説
テントサウナは簡単に言えば「耐熱テント+薪ストーブ」の組み合わせ。 ストーブで石を熱し、水をかけて蒸気を発生させる点は通常のサウナと同じです。
最近は、ポップアップ式や軽量素材のものが主流になっていて、 設営15分・撤収20分ほどで完結するモデルも登場しています。 持ち運びやすく、車載も簡単。ソロでもグループでも対応可能です。
導入時のチェックポイントは3つあります。
- サイズ:利用人数(ソロ〜4人用)を考慮
- 加熱方式:薪ストーブ型/電気ヒーター型を選択
- 素材と換気性:耐熱・防煙・防水性能を確認
薪タイプは「火を操る楽しさ」がある一方で、煙や火の粉には注意が必要。 電気式は設置が楽ですが、電源確保が前提になります。
ChiRi的には断然【薪タイプ】 “設営の儀式” も含めて楽しむのがアウトドアの醍醐味。 薪割りの音や煙の匂いも、立派な“サウンドトラック”になる。
川サウナができる人気キャンプ場3選
全国各地にテントサウナ体験ができる施設は増えていますが、 中でも“川と一体化”できるキャンプ場は特に人気です。
- 長野県「サウナキャンプしもすわ」:湖畔の開放感が最高。ロウリュ用の天然水を使える贅沢仕様。
- 岐阜県「SLOW CAMP」:清流沿いに設置されたサウナサイト。水質が抜群で“自然の水風呂”が楽しめる。
- 北海道「サウナビレッジ」:川沿いに複数のサウナテントが並ぶ“サウナ村”。アウトドア料理との相性も◎。
施設によっては「手ぶら体験プラン」があり、 ギアを持っていない初心者でも安心して楽しめるようになっています。
設営時の注意点と安全対策
テントサウナは火を扱うため、設営場所には細心の注意が必要です。
- 川との距離を5〜10m以上とる(万一の増水リスク回避)
- 可燃物の少ない場所に設置する
- 煙突の向きを確認し、周囲に人がいない方向へ排煙する
また、川辺での直火は禁止のキャンプ場もあるため、 事前のルール確認はマスト。 自治体によっては焚き火台使用を義務付けている場所もあります。
ChiRi的には、火や煙に対するリテラシーが“かっこよさ”だと思う。 自然に迷惑をかけずに楽しめる人が、いちばんアウトドア向き。
これからのテントサウナ文化と可能性
2025年は「ソロキャン」「ファミキャン」に加えて、“サウナキャン”という新カテゴリが確立されつつあります。 メーカー各社も参入を進めており、WAQやMORZH JAPANなどは新型モデルを続々とリリース。
さらに、川キャンプ場だけでなく、フェス会場やグランピング施設との連携も進行中です。 今後は「音楽×サウナ×自然」という、三位一体の体験が増えていくかもしれません。
まとめ:テントサウナが作る“静かな熱狂”
自然の中で蒸され、川で冷やされる。 その体験は派手ではないけれど、深く心に残ります。
「ととのう」って言葉が流行語になるほど、現代人は“静かな興奮”を求めているのかもしれません。 テントサウナは、その感覚を最も素直に体験できる場所です。
ChiRiとしては、フェスやライブの熱気も好きだけど、 こういう“自然の熱”にも同じエネルギーを感じる。 音楽が鳴っていなくても、ちゃんと“ロック”してる。 それがテントサウナ×川キャンプの一番の魅力だと思う。