夏のキャンプで「暑くて寝られない」「虫が多くて大変」「テント内がサウナみたい…」と悩んだ経験はありませんか?
そんな悩みを解決してくれるのが標高の高いキャンプ場です。標高が100m上がるごとに気温は約0.6℃下がるため、標高1000mなら平地よりも6℃近く涼しくなります。
つまり、真夏でも涼しい風と澄んだ空気の中でキャンプが楽しめるということ。
この記事では、標高1000m超えの人気キャンプ場を中心に、「涼しい理由」「選び方」「持ち物」「注意点」まで分かりやすく紹介します。
1. 標高の高いキャンプ場は涼しい理由
1.1. 標高と気温の関係をかんたん解説
気温は標高が100m上がるごとに約0.6℃下がります。つまり標高1000mでは、平地よりおよそ6℃も涼しい計算です。 夏の平均気温30℃の都市でも、山の上では25℃前後まで下がり、夜には肌寒く感じることもあります。 この気温差が「高原キャンプの涼しさ」の正体です。
1.2. 風通しと木かげでさらに涼しい
標高の高いエリアは風が通りやすく、湿度が低いため汗ばみにくいのが特徴です。 また、林間サイトでは木々が自然の“日よけ”となり、日中でも快適に過ごせます。
- 自然の風が通り抜ける構造のサイトが多い
- 木かげがテント内の温度上昇を防いでくれる
- 虫も少なく、過ごしやすい環境
1.3. 夏でも快眠できる環境づくり
標高が高い場所では夜の気温が下がるため、寝袋とマットの準備がポイントです。 体が地面の冷気で冷えないよう、断熱性のあるマットを使うと快眠できます。
2. 標高の高いキャンプ場の選び方
2.1. 目安は標高1000m超えをねらう
標高1000mを超えると体感温度がかなり違います。 日中でも木陰であれば涼しく、夜は長袖が必要になるほど。 特に「避暑キャンプ」目的なら1000〜1500mがベストです。
2.2. 子連れ向け設備があるか確認
小さな子ども連れなら、トイレ・シャワー・炊事棟の清潔さは必須条件。 「オートサイト」「温水あり」「売店併設」のある場所を選びましょう。
2.3. アクセスと買い出しをチェック
標高が高い場所ほどアクセスが難しくなります。 キャンプ前に「近くのスーパー」「ガソリンスタンド」「温泉施設」を確認しておくと安心です。
2.4. 電源サイトや水まわりも見る
夏でも標高が高いと夜は冷えるため、電源サイトがあると湯沸かし器や電気毛布が使えて快適です。
3. 標高の高いキャンプ場6選
3.1. 関東|標高1000m超えの涼しい名所
丸沼高原オートキャンプ場(群馬県)は標高約1500m。真夏でも25℃前後で過ごしやすく、夜は上着が必要なほど。スキー場を利用した芝生サイトが広がり、開放感抜群です。
- 温泉併設でリラックスできる
- アスレチック遊具があり子連れでも安心
- 星空観察にも最適な立地
関越道「沼田IC」から約1時間。ファミリーにもおすすめです。
3.2. 甲信越|高原の涼しいキャンプ場
南信州うるぎ星の森オートキャンプ場(長野県)は標高1200m。 南アルプスを一望でき、真夏でも20℃前後。芝生サイトが広く、星空観察イベントも人気です。
- 炊事棟・シャワー・電源サイト完備
- 自然体験イベントが豊富
- 家族でもゆったり過ごせる広さ
飯田ICから約50分。景色・設備・涼しさの三拍子が揃った高原キャンプ場です。
3.3. 東海|標高の高いキャンプ場おすすめ
平湯キャンプ場(岐阜県)は標高約1300m。白樺林に囲まれ、風が通り抜ける心地よいサイトです。 温泉街が近く、キャンプと温泉をセットで楽しめます。
- 真夏でも20℃前後の快適さ
- テントサイト広く車の乗り入れOK
- 温泉施設まで徒歩圏内
3.4. 北陸|夏でも涼しい高原キャンプ場
HITOYAMA ICHIRINO OUTDOOR(石川県)は標高600〜800mながら、山風が抜けるため体感はとても涼しいです。温泉や売店が近く、初心者でも安心。
- 温泉併設で清潔なシャワー設備
- 芝生・林間どちらも選べるサイト構成
- 小松ICから約50分の好アクセス
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3.5. 近畿|標高1000m級の涼しいサイト
スノーピーク箕面キャンプフィールド(大阪府)は標高約1000m。 スノーピーク直営の清潔な設備が整っており、都会から1時間で避暑キャンプが楽しめます。
- 林間エリアで日差しを遮る
- 電源付きサイト完備
- ギアレンタル・直営ショップ併設
3.6. 九州|高原で涼しいキャンプ場
くじゅうやまなみキャンプ村(大分県)は標高約1000m。阿蘇や久住山を望む高原の絶景スポットです。
- 風が心地よく虫が少ない
- バンガローや炊事棟など設備が充実
- 九重ICから40分とアクセスも良好
4. 標高の高いキャンプ場での服装
4.1. 昼は薄手、朝晩はフリースで調整
昼間は半袖で快適ですが、夜は急に冷え込むことがあります。 軽量フリースやウインドブレーカーで体温調節をしましょう。
4.2. 雨風に強いレインウェアを用意
高原地帯は天気が変わりやすいため、防水性能の高いレインウェアを1枚用意しておくと安心です。
5. 標高の高いキャンプ場の持ち物
5.1. 寝袋は快適温度に合う物を選ぶ
夜は10℃前後まで下がることもあるため、春秋用の寝袋を持っていくと快適です。
5.2. マットとカイロで夜の冷え対策
地面からの冷気は思った以上に強いです。断熱マットと使い捨てカイロがあると朝まで暖かく眠れます。
5.3. 防寒小物と虫よけはセットで
高原は蚊は少ないですがブヨやアブが出ることも。長袖+虫よけスプレーでしっかりガード。
6. 標高の高いキャンプ場の注意点
6.1. 寒暖差と結露へのかんたん対策
昼夜の寒暖差が激しいため、結露が発生しやすいです。 テントを風通しの良い場所に設営し、朝はしっかり乾かすのがポイント。
6.2. 雷雨と強風にそなえる行動
午後は山の天気が変わりやすく、突然の雷雨もあります。 天気アプリでこまめにチェックし、タープの張り方を強風仕様にしておきましょう。
6.3. 日焼けと脱水をていねいに防ぐ
涼しくても紫外線は強いです。帽子と日焼け止めを忘れず、水分補給をこまめに。
7. 標高の高いキャンプ場の計画術
7.1. ベスト時期と予約のコツを知る
7〜8月が人気のピーク。早めの予約と平日狙いが吉です。
7.2. マップで気温と標高を見比べる
Googleマップやキャンプ情報サイトで「標高」「気温」「風速」を確認しておくと安心です。
7.3. 初心者の行程づくりチェック
初日は移動+設営に集中し、2日目をアクティビティ中心にすると疲れにくいです。
8. 標高の高いキャンプ場Q&A
8.1. 平地との気温差はどれくらい?
標高1000mで約6℃涼しくなります。真夏でも25℃前後です。
8.2. 子ども連れの注意点はある?
夜は冷えるので厚着を用意しましょう。遊具があるキャンプ場を選ぶと安心です。
8.3. 初めての人に向くサイトは?
電源サイトや温泉併設のキャンプ場が初心者にはおすすめです。
9. まとめ|涼しい高原で快適キャンプ
標高の高いキャンプ場では、平地の暑さが嘘のように快適。
自然の風、星空、焚き火──どれをとっても格別の時間が過ごせます。
- 真夏でも夜は長袖が必要なほど涼しい
- ファミリーでも快適に過ごせる環境が多い
- 温泉や観光と組み合わせて楽しめる
次の週末は、涼しい高原で特別なキャンプを体験してみてください。
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