冬キャンプで一番心配なのが、子どもの寒さです。特に夜中の冷え込みは想像以上で、テント内がストーブで暖かくても「寝袋の中が冷える」という現象は普通に起こります。
我が家も外気3〜5℃の冬キャンプで、夜中2時ごろに子どもが寒がって泣いた経験があります。しかし、電気毛布の使い方を正しく工夫するだけで、状況は一気に改善しました。
この記事では、実体験をもとに「子どもに安全に使える電気毛布の設定・使い方」をくわしく解説します。
結論:電気毛布は“弱”で寝られるよう、就寝前に温めておくのが正解
冬キャンプで子どもが冷える最大の原因は、外気の低さよりも、「寝袋とマットが冷え切った状態のまま眠りにつくこと」です。
だから正解はシンプルです。
- 寝る30〜60分前に電気毛布をオン(中で短時間温める)
- 寝る時は“弱”へ切り替えて朝までキープ
この運用をすることで、子どもが寝るころには布団全体が十分暖まり、弱でも“ちょうど良い温度”を保てます。
実体験:夜中2時に泣くほど冷えた → 電気毛布で改善した理由
外気3〜5℃。テント内はストーブのおかげで暖かい。それでも子どもは夜中2時ごろに寒がって泣きました。
原因は明確でした。
- 寝返りで肩や胸元が露出する
- 上から来る冷気だけが残り続ける
- 寝袋とマットの“芯の温度”が冷えたまま
しかし、電気毛布を「弱」で使うようにしてからは、上からの冷えがなくなり、子どもも朝までぐっすり眠れるように。
これにより、電気毛布は“空気を暖める道具”ではなく、“身体の芯と寝袋を温める道具”であることがよく分かりました。
寒いからと温度を上げすぎると逆効果|汗冷えのリスク
最初の冬キャンプでは、寒さが心配で「中」で寝かせようとしました。しかし逆に汗をかいてしまい、結果として朝方の冷え込みでさらに寒くなるという状況に。
これは冬キャンプの典型的失敗で、子どもは大人よりも体温が高く、発汗しやすいため、暖めすぎは危険です。
中は“加熱モード”、弱は“維持モード”という認識が正しいです。
外気温ごとの最適な温度設定と運用フロー
外気3〜5℃(多くの冬キャンプがこの帯)
- 就寝30〜60分前:中で布団全体を温める
- 寝る時:弱へ切り替え
- 朝方4〜5時にやや冷える場合 → 親が弱→中に微調整
外気0〜3℃(やや厳しめの寒さ)
- 就寝1時間前:中でしっかり温める
- 寝る時は弱へ戻す(中だと汗冷えの危険)
外気10℃前後(初冬・晩秋)
- 寝る30分前に弱を入れれば十分
- 中は基本不要、弱で汗をかかないよう注意
子どもに使う電気毛布の選び方(安全性+効率で判断)
- 弱でもしっかり暖かいモデル
- 30〜40W前後の低消費電力タイプ
- 洗える電気毛布(子どもは汗をかきやすい)
- コードの位置が危なくないもの
- タイマー・温度調整の段階が細かいタイプ
子ども向けに使う場合、「弱で朝まで暖かいこと」が最重要ポイントです。
ポタ電と併用する際の注意点
電気毛布の消費電力は30〜40W前後が多いので、ポータブル電源は200〜300Wh以上あれば夜間分は十分です。
容量計算やおすすめポタ電は、下の記事でくわしく解説しています。
電気毛布だけに頼らない補助対策
- マットの断熱性を上げる(冷気の8割は下から)
- 寝袋の肩部分を冷やさない工夫(ブランケットでOK)
- 子どもは寝る直前に体温を上げすぎない
- テント内の結露を減らすため換気も忘れずに
これらを組み合わせることで、「弱」だけでも朝方の冷えに強くなります。
まとめ|冬キャンプの子どもには“弱で寝るための準備”がすべて
今回のポイントをまとめるとこうなります。
- 電気毛布は“中で温め、弱で寝る”が正解
- ストーブ併用でも、布団の芯は冷え続ける
- 汗冷えを防ぐためにも弱を基準にする
- 外気3〜5℃帯は「先行加熱」が最重要
子どもが夜中に寒がると親も寝られなくなりますが、電気毛布の使い方さえ間違えなければ、冬キャンプは一気に快適になります。


