介護サービスは種類が多く、似ているものも多いため、最初は何から使えばいいか迷います。 本記事では「在宅・デイ・施設」の3つの軸で整理し、ChiRi家の実体験も交えながら、違いと特徴をわかりやすくまとめました。
制度の仕組みだけでなく、実際に使ったときの気づきや注意点も紹介するので、これから介護を始める家族の参考になります。
介護サービスは「在宅・デイ・施設」の3軸で理解すると迷わない
介護保険で使えるサービスは大きく次の3つに分かれます。
- 在宅サービス(訪問介護・訪問入浴など)
- 通いサービス(デイサービス)
- 施設サービス(特養・老健・有料老人ホームなど)
この3つの違いを押さえると、どのタイミングで何を使えばいいか判断しやすくなります。
在宅サービス(訪問系)の種類と特徴
訪問介護(ヘルパー)
ヘルパーが自宅へ来て、食事準備・掃除・オムツ交換などの生活支援を行うサービスです。 自宅で生活を続けながら支援を受けたい場合に役立ちます。
訪問入浴
専用車でスタッフが来て、自宅で入浴介助をしてくれるサービスです。 ベッドから動きにくい方でも安全に入浴できます。
訪問看護
看護師が訪問し、薬管理、バイタルチェック、医療的な処置を行います。 病院と自宅の“中間”のような役割のサービスです。
利用の条件と費用
要介護認定の区分に応じて、利用できる回数と費用が変わります。 基本は1〜3割負担で利用可能です。
▼ ChiRi家の実体験
母には訪問入浴を利用しています。 お風呂介助は家庭だけでは負担が重く、プロのサポートが入ることで大きく助けられました。 「お風呂だけ外部に任せる」という使い方でも十分効果があります。
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通い(デイサービス)の特徴と選び方
デイサービスとは
日帰りで「入浴・食事・リハビリ・見守り」が受けられるサービスです。 送迎付きのため、介護者の負担が大きく減ります。
できること・できないこと
- 入浴してもらえる
- 昼食が出る
- レクリエーションや運動がある
- 夜の見守り・排泄対応は行わない(家族の役割)
費用
1〜3割負担で利用でき、1回あたり700〜1500円程度が一般的です。
▼ ChiRi家の実体験
最初に利用したのはデイサービスでした。 父の見守りが日中だけでも外部に任せられるようになり、実家への往復や様子見の負担が軽減。 「最初の一歩」として最適でした。
▼ 関連: 平日ショート×週末デイの使い分け実例| 家族の負担を減らす介護サービス実例7選
短期入所(ショートステイ)が家族を救う理由
ショートステイとは
数日〜数週間、施設に一時的に宿泊できるサービスです。 介護者の休息、旅行、仕事の都合などで自由に利用できます。
どんなときに使う?
- 介護者が限界を感じているとき
- 家族の予定が重なって見守りができないとき
- 在宅介護が不安定になったとき
費用
施設によって異なりますが、1泊数千円〜1万円前後が目安です。
▼ ChiRi家の実体験
ショートステイが最も助かりました。 父がいない間、夜の見守りも実家往復もオムツ交換も不要になり、気持ちが完全にリセットできました。 「何も気にしなくていい時間」が家族の生活を守ります。
▼ 関連: ショートステイ初利用の流れと準備| ショート×デイの使い分け実例
施設サービス(特養・老健・サ高住など)の違い
施設入所とは
長期で入居し、生活のすべてをサポートしてもらうサービスです。 身体介護・食事・排泄・リハビリなどを包括的に提供します。
種類ごとの特徴
特養・老健・有料老人ホーム・サ高住など、役割が異なる施設があります。 要介護度や目的に合わせて選ぶことが大切です。
費用
月額10万〜20万円が一般的ですが、施設の種類や地域で大きく変わります。
入所後に残る“家族の負担”|連絡から逃れられない現実
施設に入ると肉体的な負担は大幅に減りますが、精神的な負担はゼロにはなりません。 実際には毎週のように施設から連絡があり、次のような判断が必要になります。
- 荷物の補充
- 認知症によるトラブル対応
- 便が出ない、食事量の低下など体調連絡
- 歯がぐらつくなど医療判断が必要な場面
ChiRi家では「体の負担は減ったが、心のストレスは残る」と実感しました。 施設は“完全に任せられる場所”ではなく、家族が最終判断を担う場面が必ずあります。
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利用までの流れ|ケアマネとの連携が最重要
要介護認定
まずは要介護認定が必要です。 申請から結果まで1か月程度かかります。
ケアマネ契約
要介護度が決まるとケアマネがつき、家庭の状況に合わせてサービスを提案してくれます。
▼ ChiRi家の実体験
父の介護サービスはすべてケアマネの提案で進みました。 困っている状況を正直に伝えることで、デイ→ショート→施設とスムーズに移行できました。
▼ 関連: 要介護認定の流れと体験談(要支援2→要介護4)
サービス調整
空き状況や家庭の事情に合わせて、ケアマネが日程や内容を調整してくれます。
実体験からわかった“早めの行動”が必要な理由
介護サービスは「すぐに使えるもの」ではありません。 要介護認定、ケアマネ契約、空き待ちなどで時間がかかり、早くても1〜2か月必要です。
ChiRi家では、まだ大丈夫と思っていた段階で動いたことで、いざというときに間に合いました。 「早すぎる相談」という概念は存在しません。 事前に施設の目星をつけておくことを強くおすすめします。
まとめ|まずはデイか訪問で“外の支援”を入れておく
介護は家族だけで抱えると限界が来ます。 最初はデイか訪問から始めて、外部の支援を入れるだけでも生活は大きく変わります。
制度を知り、早めに動き、必要なタイミングでショートや施設を組み合わせることが、家族の生活を守る最善の方法です。

