介護で蛇口直結のウォータースタンドを設置した話|水を運ばないだけで負担が減りました

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介護をしていると、「これはもう無理かもしれない」と感じる瞬間が、ある日突然やってきます。

うちの場合、それは水を使う動作でした。

腰が曲がり、前かがみの姿勢がとれなくなり、水道の蛇口に手を伸ばすのもギリギリの状態でした。

ポットに水を入れる。お湯を沸かす。薬を飲むための水を用意する。お茶やコーヒーを作る。

どれも、これまでは当たり前にできていたことです。

しかし気づけば、水を使うたびに、誰かの手が必要な状態になっていました。

両親の介護が一気にのしかかってきたとき、生活の中で「一つずつ無理が増えていく感覚」を強く感じました。
それは両親の介護が一気にのしかかってきた僕たちが、やってよかった5つのことにも通じる感覚でした。

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「ポットが使えない」では済まなかった現実

最初に困ったのは、ポットでした。

  • 水を入れるために前屈する必要がある
  • 満水になると重くなる
  • 注ぐときに手元が不安定になる

この一連の動作が、もう安全にできなくなっていました。

ただ、本当の問題は、ポットが使えないこと自体ではありませんでした。

  • 蛇口まで体を寄せるのが難しい
  • 腕が思うように上がらない
  • 立った姿勢を保つのがつらい

つまり、水そのものにアクセスする動作が限界に近づいていたのです。

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水は「我慢できない生活インフラ」です

水は、あと回しにできません。

  • 毎日の服薬
  • 水分補給
  • お茶やコーヒー
  • 体調が悪いときの白湯

一日に何度も、必ず必要になります。

そのたびに「呼ばないとできない」「無理をしてやろうとする」状態が続くと、介護される側のストレスだけでなく、介護する側の負担も確実に積み重なっていきます。

実際、介護の負担は食事や入浴よりも、こうした細かい日常動作の積み重ねで増えていくことが多いと感じています。
それは子ども 親 介護 負担 軽減 サービス実例7選|家庭が楽になる方法をまとめたときにも実感しました。

代替案は、正直すべて検討しました

高額な設備を導入する前に、できることは一通り考えました。

  • 軽量タイプのポット
  • 電気ケトル
  • 浄水ポット
  • 蛇口に延長レバーを取り付ける
  • 踏み台を置く

どれも「一部」は解決できます。

しかし、毎日・何度も・確実に使うことを考えると、どこかに無理が残りました。

  • 結局、水は運ばなければならない
  • 持ち上げる動作がなくならない
  • 注ぐ動作が不安定なまま

部分的な対処では、生活全体は楽になりませんでした。

「水を運ばない」という選択をしました

最終的に重視したのは、この点です。

水を運ばなくていいことでした。

  • 重いものを持たない
  • 前屈しなくていい
  • 注ぐ動作が不要
  • ボタン操作だけで完結する

動作が減ることで、転倒や痛みのリスクも下がります。

そして何より大きかったのは、介護者の負担が確実に減ったことです。

「水を入れてほしい」「薬の水をお願い」「お湯を入れてほしい」など、回数が多い介助が減ることで、介護する側の時間と気力に余裕が生まれました。

介護は、大きな作業よりも細かい呼び出しの積み重ねのほうが精神的に効いてくると感じています。

蛇口直結式を選んでよかったと感じている理由

ウォータースタンドの中でも、蛇口直結式を選んでよかったと感じている理由はいくつかあります。

一番大きいのは、水を注がなくていいことです。

蛇口と直結しているため、コップやボトルを置いてボタンを押すだけで水が出ます。ポットやケトルのように、水を注ぐ動作が必要ありません。

また、よくあるウォーターサーバーのように、上に載せる水タンクがありません

  • 水タンクの料金がかからない
  • タンクを保管する場所がいらない
  • 空になったタンクの置き場所に困らない

この「空タンクの置き場所がない」という点は、実際に不便だと感じている人が多い部分だと思います。

さらに、タンク交換の必要がありません

重たい水タンクを持ち上げて、上に載せ替える作業がないため、

  • 腰や腕に負担がかかりにくい
  • 介護される側も、介護する側も無理をしなくていい

介護の場面では、こうした「一回一回は小さいけれど、積み重なると大きな負担になる作業」を減らせるかどうかが、とても重要だと感じています。

🔸ウォータースタンド

設置工事は想像していたよりずっとシンプルでした

導入前に少し不安だったのが、設置工事についてです。

「工事」と聞くと、

  • 地面を掘るのでは?
  • 水道管を取り替えるのでは?
  • 大がかりで時間がかかるのでは?

正直、そういうイメージを持っていました。

ただ、実際の設置作業はまったく違いました。

やることは、既存の蛇口に水を分岐させるためのソケットを取り付け、そこからウォータースタンド本体へチューブをつなぐだけです。

地面を掘るような工事や、水道管を取り替えるような作業は一切ありませんでした。作業は室内で完結し、想像していたより短時間で終わりました。

「これで終わりですか?」と思うくらい、あっさりした印象でした。

正直に言うと、気になる点もあります

  • 設置スペースは必要です
  • 月額費用がかかります
  • すべての家庭に向くわけではありません

それでも、水を使うたびに呼ばれる生活を続けるよりは、現実的な選択だったと感じています。

もし導入しなかったら、どうなっていたか

  • 水分摂取量が減っていたと思います
  • 薬の飲み忘れが増えていた可能性があります
  • 無理な姿勢で転倒や症状悪化のリスクが高まっていたと思います
  • 介護者の負担は、さらに重くなっていたはずです

これは想像ではなく、要介護認定の流れと体験談|父が要支援2から要介護4になるまでを振り返っても、すでに起きかけていた現実でした。

介護で家電を選ぶときに大切だと感じたこと

  • 動作が減るか
  • 危険が減るか
  • 毎日続けられるか
  • 介護者の手間が減るか

この視点は、ワタミの宅食ダイレクトを介護で使ってみたリアルな感想や、人感センサーライトおすすめ4選と選び方SwitchBot テレビドアホンを介護目線でレビューを導入したときにも共通していた視点です。

同じ状況にいる方へ

蛇口が遠く感じるようになった。ポットが重く感じるようになった。水を使うのをためらうようになった。

それは、生活を切り替えるサインかもしれません。

介護は、我慢を積み重ねるほど、あとで一気にしんどくなります。

水をどう確保するか。これは意外と、早めに考えておくべきテーマだと感じました。

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