デイサービスは「見学で9割決まる」といっていいほど、実際の現場を見ることが大切です。
この記事では、父の通所先を選ぶために3か所のデイサービスを見学した実体験をもとに、後悔しない選び方を10項目に整理しました。
「どこを見ればいいか分からない」「見学のポイントを知りたい」という方に向けた、今日すぐ使えるチェックリストです。
1. 施設全体の雰囲気|暗いか明るいかで印象は大きく変わる
デイサービスの雰囲気は、建物の明るさ・窓の位置・外の景色などで大きく変わります。
実際に見学した3か所の中でも、空気が暗く感じられる施設は利用者の表情も硬い印象がありました。
- 自然光が入っているか
- 窓から外の景色が見えるか
- 閉塞感がないか
- 活動スペースが広いか
2. 利用者の雰囲気|元気さ・表情・活動量で“活気”が分かる
見学しないと絶対に分からないのが、利用者の雰囲気。
良い施設では談話室に適度な人数がいて、レクやリハビリに参加している様子が見られます。
一方で、選ばなかった施設では次のような状態でした:
- 談話室にほとんど人がいない
- テレビを見るだけで活動が少ない
- 利用者の表情が暗い
3. スタッフの声掛け・接し方|ここが一番差が出る
スタッフが利用者にどんな声掛けをしているかで、施設の質が見極められます。
- 名前を呼んで声掛けしているか
- 利用者の動きを見ながらサポートしているか
- スタッフ同士がピリピリしていないか
父が利用している施設はスタッフの声掛けが安心できたことが決め手でした。
4. 建物の清潔感と老朽化の度合い
見学して感じた大きな差は“建物の老朽化”と“施設感の強さ”でした。
壁・床・トイレの古さは、そのままサービスの質に直結することがあります。
- 床・壁の劣化はないか
- トイレが清潔か
- 異臭がしないか
- 閉鎖的で病院のような雰囲気になっていないか
5. レクリエーション・リハビリが活発か
父の場合、活動が活発であることは大きな安心材料でした。
- 利用者が動いている様子があるか
- スタッフがリハビリをサポートしているか
- ただ座ってテレビを見るだけになっていないか
6. 担当者(相談員)の説明態度
「ここは任せられる」と感じた最大の理由が、担当者の説明が丁寧だったことです。
- 質問にきちんと答えてくれるか
- 想定されるトラブルも説明してくれるか
- 制度の説明が分かりやすいか
7. 送迎サービスの内容
送迎がついているかどうかは、家族の負担を大きく左右します。
父の場合は送迎があることが決め手のひとつでした。
- 送迎の範囲
- 送り迎えの時間が安定しているか
- 車両の清潔さ
8. 家からの距離|近さは“利用継続率”に直結する
見学をして分かったのは、家から近いことは何よりも強いメリットだということです。
近いことで:
- 急な呼び出しに対応しやすい
- 家族も様子を把握しやすい
- 通所自体の負担が下がる
9. トイレ・入浴の説明が具体的か
トイレ誘導や入浴介助の説明が曖昧な施設は避けたほうが良いです。
10. 見学しないと分からない“空気感”を大事にする
言葉では説明しにくいですが、見学した瞬間のなんとなくの違和感は大事にしたほうが良いと実感しました。
- 暗さ・明るさ
- 利用者の活気
- スタッフの空気
まとめ|見学こそ最強の判断材料
3か所の見学を通して分かったのは、「デイサービスは現場を見ないと判断できない」ということです。
パンフレットや説明資料だけでは絶対に分からない情報が、見学では一気に入ってきます。
迷ったらまず見学。これが後悔しない選び方です。
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