こんにちは、ChiRiです。
我が家では現在、父が要介護4で認知症もあり、母も骨折で思うように動けず、家庭内での介護が本格化しています。
骨粗しょう症と“ドミノ骨折”が始まりだった
きっかけは、母の骨粗しょう症による背骨の圧迫骨折でした。
医師からは「これが始まりかもしれない」と言われ、実際にその後も“ドミノ骨折”のように背骨の骨折が連鎖的に起きる状態が続いています。
それまで母が担っていた父の介護(認知症+オムツ交換、ご飯準備など)は、母が動けなくなったことで完全にストップ。
さらに、母自身も介助や見守りが必要となり、両親2人分の介護が一気に自分たち夫婦にのしかかりました。
最初はすべて自分たちでやっていた
介護が始まった当初は、何もかも自分たちで抱え込んでいました。
僕は仕事、妻は家事と育児、そして両親の介護。
でも、すぐに限界が来ました。
どう考えても、仕事や育児と両立できるタスクじゃなかった。
僕は、朝5時に起きて、父の着替えと朝ごはんの準備、母のベッドからリビングまでの歩行介助をしたあとに出勤。
帰宅は毎日22時以降、寝るのは日付が回ってからという生活が続きました。
その間、妻は洗濯、実家と自宅2軒分の買い物・夕飯づくり、父のデイサービスやショートステイの荷物準備、育児、すべてをひとりでこなしていました。
夜中に「電気がつけられない」と泣きながら電話がくる母への対応も、妻が最初に一人でこなしてくれていたんです。
母は介護認定を受けられなかった
本来なら母にも介護サービスを使ってほしかった。
でも、骨折したばかりの時は「急性期」という状態で、医師の意見書が出せないと、介護認定の調査を受けること自体が難しくなってしまった。
その結果、母には公的な介護サービスが一切使えない状態が続いています。
お風呂も、腰が痛くて湯船には入れず、長い時間髪と体を洗ったりもできず、シャワーで汗を流す程度しかできません。
もちろん、体を拭いたり、服を着せたりするのも妻の役目になりました。
一つずつ“手放す勇気”を覚えた
完璧にこなそうとすればするほど、追い詰められる。
だから僕たちは、一つずつ「これは自分たちでやる」「これはサービスに任せる」と、現実に合わせて取捨選択をしてきました。
その中で「これはやってよかった」と思えた5つのことを紹介します。
① ワタミの宅食(冷凍おかず)
レンチンでOKな冷凍おかずが届く「ワタミの宅食ダイレクト」。
母が動けない今、食事の準備が大幅に減りました。
しかも塩分控えめで栄養バランスも◎。
我が家では「湯せんなし」「パウチなし」がかなり助かっています。
ただし、実際の準備(レンジ加熱・配膳など)はすべて妻の負担です。
「チンするだけ」とは言っても、それすらできない状況の家庭もあると実感しています。
✅ こう感じた
「疲れてても、何も準備しなくていいだけでホッとする」
② SwitchBotスイッチ導入(照明のリモート操作)
夜中に「電気がつかない」と泣きながら電話がくる母。
これをきっかけに、スマホで照明を操作できるSwitchBotを導入しました。
結果、深夜の呼び出しが激減。
外出中でもスマホから対応でき、夜間対応の負担がかなり減りました。
✅ こう感じた
「“たったこれだけ”でここまで変わるのかって驚いた」
③ コープの宅配
実家と自宅の2軒分の買い物に疲れ果て、実家の方は週1で食材を届けてくれる生協の宅配をお願いすることにしました。
配達時間も事前にわかるし、重いものも持たなくてOK。
冷凍・冷蔵のまま仕分けて置いてくれるのも助かるポイントでした。
✅ こう感じた
「買い物にかかってた時間とストレスが一気に減った」
④ 温泉施設の介護風呂
母の「お風呂に入りたい…」の声で、近所の温泉施設に介護専用風呂があることを知りました。
専用の車椅子に乗せたまま、リフトで湯船に入れる仕組みで、自宅では難しい「湯船に浸かる」という願いが叶った瞬間でした。
✅ こう感じた
「親に“気持ちよかった”って言われたのは久しぶりだった」
⑤ デイサービス+ショートステイのハイブリッド利用
正直に言うと、僕たちは最初、ショートステイという制度を知りませんでした。
デイサービスや施設は知っていても、「数日だけ預かってくれるサービス」があるなんて、意外と知られていないかもしれません。
デイだけでは限界を感じた僕たちは、ケアマネさんと相談して、ショートステイも組み合わせて介護の“隙間”を埋めるようにしました。
夜安心できる施設に親父がいてくれていると思えることでこちらもぐっすり寝れるようになりました。- 月火木土 → デイサービス
- 水木金 → ショートステイ
週末だけ自宅に戻る形で、介護側もやっと息ができるように。
✅ こう感じた
「“完全に預ける”のが無理でも、“一部を任せる”だけで生活が回り出す」
まとめ|完璧じゃなくていい、楽になる選択を
介護は正解がないし、誰もがはじめての経験。
でも「少しでも楽になる」ことを選ぶのは、相手のためでもあり、自分たちのためでもあると思っています。
「俺は介護士じゃない」。
だからこそ、プロじゃなくてもできる工夫や選択を、これからも見つけていきたいです。
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- プロフィール|ろっきゃん管理人「ChiRi」について
- ケアライフ|介護にまつわるリアル体験まとめ(作成中)
あとがき
母が倒れた日、「もうムリかも」と思った。
でも、やってみたら「意外となんとかなった」こともあった。
そんな小さな発見が、少しでも誰かのヒントになればうれしいです。
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