こんにちは、ChiRiです。コロナ禍でフェスに行けない時期もあったけど、だからこそ当時の熱気や高揚感を言葉で残したい。本記事では、私が実際に参加した京都大作戦2011の当日の空気、出演者ごとの感想、そして主催の10-FEETが作り上げるフェスの温かさを、できるだけ生の温度感で振り返ります。
京都大作戦とは?ローカルに根ざした10-FEETの夏フェス
京都大作戦は、京都出身のバンド10-FEETが主催するロックフェス。会場は京都府立山城総合運動公園(通称:太陽が丘)。山々に囲まれたロケーションで、巨大フェスとは違う距離感の近さと手作りの温かさが魅力です。私が参加した2011年は、幻の第1回を含めると開催3回目。まだ「これから歴史を積み上げていく」初期のムードが色濃く、来場者の期待感もひしひしと感じられました。
入場ゲートでは、恒例の10-FEET手書き看板が出迎え。素朴だけど胸に響くメッセージとイラストに、「今年も始まるぞ」というスイッチが入ります。毎年「雨予報→晴れ」というジンクスがあるのも京都大作戦らしさ。2011年も見事な快晴で、朝の空気から「今日は絶対に良い日になる」と確信しました。
会場の雰囲気:距離が近いから、熱もダイレクトに届く
京都大作戦の良さは、会場のサイズ感と一体感。芝生で寝転ぶ人、物販列で談笑する人、最前ブロックで汗だくになる人、ファミリーで日陰を陣取る人。楽しみ方の自由度が高く、どの場所にいても音と歓声が立体的に届くのが最高です。ステージ転換のテンポも良く、観る・食べる・休むのリズムで一日が進みました。
フェスの服装や持ち物は快適さに直結。これから行く人は、事前に以下を押さえておくと安心です。
・服装のコツ → ロックフェスファッションおすすめ
・荷物の基本セット → ファミリーキャンプ持ち物リスト
出演者(2011年)と、私的ハイライト
1日目:ROTTENGRAFFTY/THE BACK HORN/フラワーカンパニーズ/ACIDMAN/難波章浩/MINMI/サンボマスター/10-FEET
2日目:STOMPIN’ BIRD/POLYSICS/dustbox/RHYMESTER/Dragon Ash/PUSHIM with HOME GROWN/マキシマム ザ ホルモン/10-FEET
【Day1】京都から始まる爆発(ROTTENGRAFFTY/ACIDMAN/難波章浩/サンボマスター ほか)
ROTTENGRAFFTY:地元・京都のロットンがトップで登場。オープニングから空気の「温度」を一瞬で上げる牽引力は圧巻。大作戦の狼煙という意味でも、これ以上ないスタートでした。
ACIDMAN:大木伸夫さんの歌と空が溶け合う時間。ハット姿はもはやトレードマーク。哲学的な言葉とダイナミクスのあるサウンドが、青空の下でゆっくり解像度を上げていく感じが心地よかった。
難波章浩:炎天下の時間帯にもかかわらず、会場のボルテージは急上昇。気付けばモッシュピットへダッシュしていました。「My Way」は胸の奥まで一直線。さらに「Stay Gold」まで聴けたのは、当日の自分的ハイライトの一つ。
サンボマスター:震災の直後という時期に、言葉と歌で真正面から感情を届けてくれたステージ。「できっこないを やらなくちゃ」の前のトークは今でも忘れられません。汗と涙が混ざるような、まっすぐなロックでした。
【Day2】多様性が一気に爆発(dustbox/Dragon Ash/マキシマム ザ ホルモン/10-FEET ほか)
dustbox:京都大作戦でさらに好きになったバンド。徐々にメロディが染み込み、PA裏のサークルモッシュで一体感を味わえたのは最高の記憶。身体が勝手に動く、という表現がいちばんしっくりくる。
Dragon Ash:「ミクスチャーROCKは好きですかー!?」の問いかけから「FANTASISTA」。Kjのカリスマはやはり本物。モッシュゾーンで暴れ倒すあの2〜3分は、音楽がスポーツになる瞬間でした。
マキシマム ザ ホルモン:ステージも裏話もホルモン節全開(笑)。圧倒的な轟音と遊び心で、笑って叫んで汗まみれ。別記事で「裏歌詞」の考察もまとめています→ マキシマム ザ ホルモン 裏歌詞&名曲Best3
10-FEET:主催者としての顔と、プレイヤーとしての顔。出演者総出のフィナーレは京都大作戦ならではの光景で、ステージと客席の境界が一瞬消える。Kjとのコラボ「River」が聴けたのも、胸熱すぎた…!
2011年を振り返って:暑さも痛みも、思い出の“温度”になる
炎天下で真っ赤に日焼けして、鼻の皮が剥けるほど。それすらも今では確かな手触りの思い出。新しいバンドに出会う驚き、大合唱の一体感、不意打ちのコラボで跳ね上がる心拍。京都大作戦2011は、音楽の楽しさを“日常に持ち帰らせてくれる”2日間でした。
フェスが好きな人にも、これから初めて行ってみたい人にも、伝えたいことは一つ。自分に合った過ごし方を見つければ、フェスはもっと自由で、もっと楽しい。服装・持ち物・体力配分を整えれば、最前でも後方でも、各々のベストな距離で音楽が鳴ってくれるはずです。
これから行く人へ:準備と過ごし方のミニガイド
- 服装:吸汗速乾+動きやすさ最優先。コーデのコツは→ ロックフェスファッションおすすめ
- 持ち物:最低限+暑さ/急な雨対策。チェック用→ ファミリーキャンプ持ち物リスト
- 家族連れ:音量が大きいので子どもは耳の保護を。→ 子供とライブを楽しむコツ
- フェス沼への入口:他フェスの雰囲気もぜひ。→ AIR JAM 2012 レポ / ミリオンロック2013 レポ
おわりに:10-FEETが作る“居場所”に、また会いにいこう
京都大作戦は、主催者が本気で楽しんでいるからこそ、来場者も全力で楽しめるフェスだと思います。2011年の2日間は、音楽の力と人の温度が混じり合う場所でした。次に現地で鳴る音を、また一緒に浴びましょう。
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