「ロックバンドとは何か?」と聞かれて、すぐに言葉にできる人は意外と少ないと思います。
ギターが鳴っていて、バンド編成で、少し激しめの音楽。
たしかに間違ってはいないけれど、それだけでは説明しきれない違和感も残ります。
この記事では、ロックバンドを音楽ジャンルとしてではなく、「姿勢」や「向き合い方」という視点から整理してみます。
なぜ今も「ロックバンドとは何か」が検索されているのか
ロックは、今の若者文化の中心にある音楽ではありません。
それでも「ロックバンドとは?」という言葉が、今も繰り返し検索されているのは、ロックが終わったからではなく、説明しづらくなったからだと思います。
日本のロックがどう変化してきたのかを時代ごとに整理すると、その理由が見えてきます。
ロックは消えていない。
ただ、ひとことで言い表せなくなっただけなのかもしれません。
ロックは音楽ジャンルというより「向き合い方」だった
ロックという言葉は、
- 反抗的
- 若者向け
- ギターが中心
といったイメージで語られがちです。
でも、それらはロックの「特徴」ではあっても、「本質」ではないように感じます。
ロックに共通しているのは、
納得できない現実に対して、自分なりの言葉や音で応答しようとする姿勢
ではないでしょうか。
歌詞の意味を深読みしたり、裏側にある感情を考えたりする行為も、ロックとの向き合い方の一つです。
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日本のロックバンドが説明しにくい理由
日本のロックは、海外のロックをなぞるところから始まりました。
けれど途中から、少しずつ方向が変わっていきます。
- 英語的なリズムより、日本語の言葉を優先した
- 演奏の正確さより、感情の引っかかりを残した
- 分かりやすいかっこよさより、違和感を抱えたまま進んだ
そうした流れを言語化したのが、オルタナティブロックという考え方でした。
日本のロックは、輸入された音楽ではなく、日常の中で鳴る音楽として定着していった。
だからこそ、定義が難しいのだと思います。
なぜ「〇〇ロック」という呼び方が増えたのか
オルタナ、ラウド、ミクスチャー、ポストロック。
ロックにはたくさんの呼び名があります。
これは進化というより、ひとつの言葉では足りなくなった結果だと考えています。
メインストリームには馴染まないけれど、確かに存在している音楽。
その居場所を示すために、名前が増えていった。
「〇〇ロック」という言葉は、そのための目印だったのかもしれません。
ロックンロールとロックバンドの違い
ロックンロールは、身体を動かすための音楽でした。
一方でロックバンドは、聴き手に問いを投げかける存在になっていったように感じます。
その変化は、ライブやフェスの空気感にも表れています。
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ロックは、演奏する側だけでなく、受け取る側の姿勢も含めて成り立つ音楽になりました。
ロックは本当に「時代遅れ」なのか
流行という意味では、ロックは中心から外れています。
でも、現実に違和感を覚え、それを表現しようとする人がいる限り、ロック的な姿勢はなくならないはずです。
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形は変わっても、考え方としてのロックは、今も続いています。
ロックバンドとは何か、あらためて考える
ここまでを踏まえて、あらためてまとめると、
ロックバンドとは、正解が見えなくなった状況でも、自分なりの表現を続けようとする集団
と言えるのかもしれません。
ロックを説明するのが難しいのは、
ロックが「決まった答え」を持たない音楽だからなのだと思います。
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