2025年11月22日、金沢EIGHT HALLで開催された「SHADOWS × ENTH Presents. -EAZY-」。
結論として、この夜は“来た人の身体に残るライブ”だった。
ENTHの緩さと爆発力、SHADOWSの鋭さと余韻。そして最後に生まれた予定外のムーンレイカー。
映像では得られない“現場だけの体感”が確かにあった。
後方で“大人見”を選んだ理由
今回は最初から後方で観ることにした。客層が自分より若く、
前線で暴れるよりも「全体の空気を俯瞰したい」という気持ちが勝ったからだ。
その結果、ステージ・観客・波のような揺れが一望でき、
どの瞬間に熱が跳ねるのかがはっきり見て取れた。
ENTH──Naokiの“腹壊しMC”から会場が一気にほぐれた
「角煮で腹壊してリハ出れんかった」という爆弾MC
ENTHのギター&コーラスNaokiが、いきなり
「角煮食って腹壊してリハ出れんかった」とぶっちゃけ。
普通なら空気が冷える話だが、会場は逆に笑いに包まれた。
daipon(Vo/Ba)、takumi(Dr)も動じず、演奏は全力。
“ふざけてもやるところはやる”というENTHらしさが出ていた。
ラスト3曲で演者も客も一気にギアが上がる
「あと3曲で終わる!」と宣言してからの空気の変化は凄まじかった。
後方から見ていても、前列の跳ね方が変わり、波のように横へ広がった。
会場全体がひとつの生き物みたいに揺れていた瞬間だった。
SHADOWS──FACTの残響をまといながら“今”を鳴らすバンド
Hiroの跳ね方、Kazuki/Takahiroのギター、Hayatoの低音──そこに漂うFACTの影
SHADOWSのライブには、ふとした瞬間に“FACTを通ってきた匂い”が漂う。
Hiro(Vo)の跳ね方、KazukiとTakahiroのギターの刻み方、
Hayato(Ba)が支える重心の低いベース。
Ryo(Dr)のタイトなキックの入り方も、どこかFACTの残響を感じさせる。
腹壊しネタをさらに掘り下げるHiroのMC力
Hiro自身もお腹の調子が悪かったようで、
ENTHのNaokiの腹壊しMCをさらにいじる形で笑いに変換。
ステージ上の5人全員が楽しんでいるのが伝わってきた。
金沢だけソールドが遅れた話──自虐で笑いに変える強さ
MCでは「金沢だけチケット売れんくて、もう金沢来んわ(笑)」と自虐。
会場は大爆笑。最終的にはソールドしたことを喜び合う空気になり、
北陸のあったかいノリとSHADOWSのユーモアが見事に噛み合っていた。
アンコール──“2回しか合わせてない”ムーンレイカーがこの夜を奪った
本編終了後、まさかのアンコールへ突入。
Hiroがスマホを手に持ち、「やるつもりなかったけど、楽しかったからやるわ!2回しか合わせてないけど」
と笑いながら歌詞を確認し始める。
正直その瞬間、「FACTの曲だったらいいな」とちょっと思った。
しかし流れ出したのはENTH「ムーンレイカー」。
後方からでも空気が跳ねたのが分かった。
前方では驚きと歓喜でダイブが連発。
KazukiとTakahiroのギター、Hayatoの低音、Ryoのドラムが合わさり、
「2回しか合わせてない」を全く感じさせない完成度に仕上がっていた。
これはコピーではなく、“SHADOWSの音像で鳴るムーンレイカー”だった。
ENTH セットリスト
- MANKO CHODAINA
- LOVE ME MORE
- Gentleman Kill
- A FLY
- BLESS
- “TH”
- SECRET
- COCKY
- SCUM DOGS FART
- Urge
- “EN”
- SUPER HAPPY TIME
- Crime in my mind
- ムーンレイカー(原曲)
- Get Started Together
- Will
SHADOWS セットリスト
- Fail
- Senses
- WALK AWAY
- Into The Line
- TIMELINES
- CLIMB
- WASTE NO REASONS
- My Direction
- SUPERCAR
- BEK
- 1113
- Forest
- All I Want
- アンコール:ムーンレイカー(ENTH カバー)
まとめ──ライブは“偶発性の芸術”だと再確認した夜
生音、MC、予定外の一曲。どれも再現不能な瞬間の連続だった。
だからこそ、この夜は特別だった。
SHADOWSもENTHも、また金沢で観たい──そう思えるライブだった。


